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資格を取ると何だか強くなった気がしませんか?

今現在、何の資格もなしに自営業者として生きていますが、かつての私も資格を取得して独立開業しようと企むいち資格取得論者でした。

いくら頑張っても右肩下がりの給料や、人口割合が崩れたことで管理職になれない会社員が続出。

かくいう私も就職氷河期になんとか就職したものの不満ばかり。

将来を悲観し頼ったのは資格ビジネスでした。

今でも年から年中「資格は転職に有利だ」「資格は一生役に立つスキルだ」と業者が資格キャンペーンを繰り広げていますが、果たしてそれで良いのでしょうか?

客観的に資格ビジネスを見れば、人の不安に乗じて稼ぐ「コンプレックス商法」に似た商品となりつつあります。

国家資格は別として民間資格は、業者が儲かるための資格であることは間違いありません。

2009年に、漢字検定協会の理事長親子が法人の利益を不適切に流用して大問題になりました。

ワイドショーで繰り返し親子がレーシングカーを購入したり、高級ソープランドに通っていた事実が放映されて憤慨した人も多いのではないでしょうか?

それにもかかわらず、令和の時代の入った現代においても様々な民間資格が発表され続けているのは異常事態。

特に、手に職を付けたい主婦やOLの不安に付け込んで、リフレクソロジストのような意味不明な資格であっても10万円以上の講習代が必要。

他にも、私からすればフードコーディネーターやダイエットエクササイズの資格も意味不明。

資格とひとくくりにされているから何しても許される的な発想で、そうでなければ詐欺師もビックリな情報弱者ビジネスです。

資格ビジネスに引っかかるほうも悪いと言えば悪いですが、私もかつて超難関国家資格を取って、上手くいかなかった会社員人生を挽回しようとした人間。

何かにすがりたい気持ちは痛いほどわかりますが、資格を取ったからと言って人生が安泰なわけないし、年収が跳ね上がるわけでもない。

資格スクールの多くが転職やキャリアアップに役立つと謳っていますが、ただの一度でさえ資格が転職やキャリアップに役立ったことはありません。

唯一役に立った資格と言えば、持っているだけでバイトの時給が跳ね上がったフォークリフト運転技能や危険物取扱者ぐらい。



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